2009/03/04更新
2009/05/20更新
2011/07/20追加 アライグマ防止用ネット
2012/09/28追加 小苗の新芽の泥落とし
2013/02/20追加 追肥時の写真
2015/05/15更新 ジャム作りの砂糖量の変更など
2020/03/09更新 アライグマとコガネ虫の幼虫対策
2020/06/23更新 アライグマがネットを持ち上げ侵入
2020/07/06更新 小苗の植え付け時期

 イチゴ栽培方法

 

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取り立てのイチゴは本当に美味しく市販品では味わえない香りやみずみずしさがあります。一度口にしたら、また作りたいと思います。一度に沢山収穫できたときや小さい実などはジャムやジュ−スにします。また冷凍保存しておくと長い間食べられます。
ポイントは土をカラカラに乾燥させないこと。毎年新しい苗を植えること。肥料は惜しまず与えること。実の腐敗や害虫及び雑草防止と土中保温のため黒マルチをかけることです。

  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
                                   元肥  苗植付け
(翌年)  追 肥        収穫 親株から蔓小苗の
                      を伸ばす  移植   

 
    スケジュ−ルは地域によって多少前後します

9月下旬 苗植付けの1〜2週間前にu当り2握り程度の苦土石灰と堆肥2kgを入れよく耕し幅100〜120pの畝立てをします。
10月上旬 元肥として2〜3日前に畝の中央部を10〜15pの深さに堀り1株当たりイチゴ専用肥料と油粕を各1握り入れ土を戻します。更に米糠を与えてておけば、より実が甘くなります。畝をかまぼこ状にしておくと春にマルチをかけた際、水はけがよく実の腐敗防止にも効果があります。
                      (クリックで拡大写真)
              
            苺専用肥料 畝の中央部に肥料
10月中旬〜  11月上旬 1畝2条、約40p間隔でちどりに苗を植付けします。
                        
                        植付け  
その際、深植えしないことと苗の成長点(中心部)に土を被せないようにします。
更に親から切り離した蔓(ランナ−)の反対側に実をつけますので収穫し易いように切り離した蔓側を中畝側に定植します。

また根元はしっかり押さえておきます。その後雑草や枯葉はこまめに取り除きます。
最初の苗は種苗店などで購入するか知人が栽培されていたら前年に頼んでおけばよいでしょう。 翌年からは自分で苗を育てましょう。苗は茎が太く葉の枚数が多いものを選びます。
12月〜  1月 比較的寒さに強く写真の程度であれば雪に覆われても雪害の心配はありません。 
                    (クリックで拡大写真)    
                     
                     雪に覆わた苺                                                                      
2月中旬〜  3月中旬 追肥として畝の中央部を深さ5〜10pの溝をつけ1株当たりイチゴ専用肥料と油粕を各1握り与え土を戻します。更に畝の「肩」を少し削りその土を中畝へ盛り土し畝をできるだけカマボコ状にします
                     (クリックで拡大写真) 
   
カマボコ状にするのはマルチした際、雨水が溜まらないようにするためです。雨水が溜まった場所に実が着くと腐敗の原因につながります。この時、葉や茎を痛めないよう注意しましょう。また根元に少し土寄せをします。苺は清潔好きですので雑草や枯葉はこまめに取り除きます。
雨が降ると肥料がよく浸透しますので、その後雑草や害虫防止、生育促進(土中の温度上昇)、実の汚れや腐敗防止のために黒マルチをかけます。マルチの幅や長さは畝に合ったものを購入します
マルチは畝に被せるとイチゴのあるところはふくれますので、その箇所をカッタ−ナイフなどで十文字に切りイチゴの茎と葉を出します。あまり大きく開けないのがコツです。マルチが風で飛ばされないようにマルチトンボやマルチアンカ−などで所々止めたうえ通路側は土で押さえます。
谷に土が少ない場合はマルチする前に斜辺を削り土を落としておきます。
この時期に花が所々咲きますが実にはなりませんので取り除くとよいでしょう。 また根元から1p程の脇目が出ますので早い目に除去しましょう。放置しておくと栄養分が分散し大きな実がなりません
         
             マルチ状況             マルチトンボ
4月 この時期になると急に成長し白い花が咲き実がつき始めます。同時に子蔓が伸び始めますのでこまめに根元から除去します。取らずに放置しておくと実の方への栄養分が阻害されます。
この頃からカラスなどの野鳥が実を食い荒らしに飛来しますのでイチゴ畑全体にネットを張ります
ネットはできるだけ高くしておくと収穫の際、邪魔になりません。
昨年からアライグマが出没しネットの下から入り食い荒らしますので害鳥防止とは別に頑丈な緑色のネットを周囲に張り、下方を20〜30p間隔にマルチトンボで押さえるか鉄パイプを取り付ける等ネットを持ち上げて入るのを防止します。(近年アライグマも学習しネットを持ち上げ入ります(>_<)
                              (クリックで拡大写真)
      
   開花状況      上部の橙色は害鳥用、       アライグマが持ち上げた
              周囲の緑色はアライグマ防止用    出入り口  
5月 開花後30〜40日で実が赤くなり完熟します。畑全体に苺の甘い香りがいっぱい漂います。
収穫は強い日差しにあたると実が痛みやすいので朝採りにつとめます。一度に食べられない場合はジャムやジュ−スにするとよいでしょう。また冷凍保存しておくと味は落ちますが長期間食べられます。甘味は初めより後になるほど増し1株当たりの収穫は200〜300g程度です。
雨や害虫などで腐敗しかけた実や枯葉は収穫の都度取り除きネットの外へ捨てます。
放置しておくと新しい実に菌が付着し腐敗が広がりますのでめんどうでも手入れをします。
子蔓が盛んに伸びますので同時に除去しましょう。
             (クリックで拡大写真)
           
           苺 畑   1株の実   収穫状況
6月中旬〜  8月中旬 苗づくりは収穫を終えた親株から四方八方に蔓が伸び先端に3〜4つの小苗をつけます。  1株の親から通常、小苗が50〜70本採取できます。
                          (クリックで拡大写真)
                
          親株間隔1m以上  子蔓が伸び始める
親株の株間隔を1m以上にし蔓が重ならないように時々整理しておくと小苗の採取が容易です。株間を少し耕し1株当たり1握り程度の化成肥料と水を与えます。その後、土がカラカラに乾燥しないように水を与えると共に害虫防止や蔓の成長を促進させるため、こまめに除草します。          
8月上旬 小苗の移植準備として移植1〜2週間前にu当りイチゴ専用肥料、鶏糞などを各2握り程入れ耕し畝幅100〜120pの畝立てをします。
8月中旬〜  10月上旬 小苗の移植は親から伸びた蔓の2番目以降で本葉3〜4枚つけた小苗を親株側のランナ−を2p程残し反対側は元から切り離し15〜20p間隔に植付けます。(根土をつけた方がよい)その際2p程残したランナ−は土の中に埋め、新葉が出る成長点に土がかからないよう浅く植え、水を十分与えます。3日間程、朝夕水を与えると根つきがよい。その後は土がカラカラに乾かないように新葉が出るまで寒冷紗などで日よけすればよいでしょう。
(小苗の植え付け時期
永年8月に植え付けていたが土が乾燥し根付きが悪い上、コガネムシの幼虫に根を喰われ生育に支障をきたし20%〜30%が枯れていたので6月下旬〜7月中旬の梅雨時期に
変更した結果、成長不良が10%と減りました。只、ランナ−の延びが良好でなければ小苗の採取は難しいです。従って、収穫最盛期が過ぎるとランナ−は取らず延ばしておくことです。
この頃、激しい降雨により根本の土が叩かれ新芽に泥が付着しますので噴霧器で泥を落としましょう。放置しておくと生育に支障を及ぼします。また土中にコガネ虫の幼虫が居ると根を食い苗を枯らしてしまいます。一匹でも土中を移動し次々と食い荒らしますので、葉が萎れていると付近を少し掘り早い目に除去しましょう。

                   
                  小苗の移植      コガネ虫の幼虫
育成中に出るランナ−や枯葉、雑草は取り除き常に新葉が3〜4枚ついているようにします。枯葉や古葉を取り除くことによりクランク(茎)が少しずつ太くなり丈夫な苗が育ち,肥料を良く吸い上げ 実が美味しくなります。
成長過程では病害虫の心配は殆どありませんが実が赤く熟すとナメクジやカタツムリ、蟻などの害虫が食い荒らしますので防除に努めます。
露地栽培は12月〜1月を除き年中手がかかります。にもかかわらず収穫は約1カ月と短期間です。



 我が家のジャムづくり

  苺狩りなどで一度に沢山収穫されたら旬の味覚と香りを楽しむジャムづくりをしてみま
  しょう!!

 

材 料
  いちご:1kg(ジャムにすると約半分の500gになります)
  白砂糖またはグラニュ−糖:300g(以前は500gにしていたのですが甘すぎるため変更)
  道 具:包丁、やや深めの鍋(できればホ−ロ鍋か耐熱ガラス鍋)
       杓子、スプ−ン、量り
  保存用容器:ハチミツやジャムの空き瓶
作り方

イチゴのヘタや傷部分などを包丁で取り除き、よく水洗いし水切りします。
深めの鍋にイチゴを入れその上に砂糖をまぶし3〜4時間おきますと砂糖が
溶け始めます。水は入れません
好みがありますがイチゴと砂糖の割合は3:1にしています
中火で約5分煮ると泡が盛んに出てシロップの甘い香りが漂いますので弱火にします。
泡はアクですので杓子で丁寧にこまめにすくい取ります。
焦げ付かないようにまた、カタチを潰さないように時々鍋をゆするか杓子で軽く混ぜ 30分ほどすると出来上がりです。
目安はスプ−ンですくいポタポタとシロップが落ちるぐらいが良いでしょう。
イントは実を潰さずアクを丁寧にこまめに取り除くことです。
それにより透明感がありイチゴの鮮やかな色合いが出ます。
いちごのカタチがない方が良いと思われる方は杓子の裏ですりつぶすと良いでしょう
長期間保存したい場合はカビが発生しないように蓋を含む容器及び入れる時に使用するスプ−ンも熱湯消毒します。
ジャムも容器も熱いうちにスプ−ンで瓶に詰めます。容器の外口部に付着するジャムがあればキッチンペ−パできれいに拭き取りしっかり蓋をします。
容器が冷めるまで待って冷蔵庫で保存しておくと1年間は大丈夫です。容器に作った期日を記入しておくと食べる時に便利です。


     



     

     

 

    


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